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物と精神

詩・小説・批評・哲学など テーマは「世界と自分のあり方」全体です

   ゛再発見゛


スタートラインにさえ立てない

そんな人生真っ只中

資格の一つもない 学歴もない

そんな人間でさあ 僕は

それでも僕は歌いたいことがあるんだ!

人は笑って聴くまいと耳をふさぐけれど

君の魂が僕の歌を聞かずにいられないことは知っている

さあ、のらくらしようぜ 怠惰の海に溶け込んで

忘却の中、記憶を潰し

お前の魂を゛再発見゛せよ

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  忘却の風


明日は明後日の前

今日は明日の前にあるってさ

だから今日頑張れば

明日が来るって寸法だとよ

・・・昨日はない・・・

・・・昨日はない・・・

乾いた忘却の風の中

僕は河原で石を投げてた

   輪廻

光の速度より速く走ると
きっと「宇宙」が見えてくるのだろう
その中で時を巡る輪が輝き出し
人々の信仰は輪廻となるのだ

   学校の思い出


僕は長い廊下を
 ずっと歩み続けている

あの日、見た夕陽は
 今も瞼の裏に焼き付いている

あの日、怒った先生の顔は
 可笑しいような悲しいような顔だった

僕を殴った同級生は
 いつの間にか卒業していなくなっていた

僕が告白したあの日の下駄箱は
 今は磨かれて綺麗になっている

あの日、置いていった僕の心は
 今も離れたまま動き続けている

     掃除当番

最初の二節は神聖かまってちゃん「ぺんてる」より

掃除当番、あなたとやれて
 本当に良かったと思ってます・・・
  あなたは笑って雑巾拭いて
   僕は涙を流してそれを絞って

掃除当番、あなたとやれて
 本当に良かったと思ってます・・・
  あなたが慌てて残していったあなたのバッグ
   あれはわざとか僕は迷ったものです・・・

掃除当番、あなたとやれて
 本当に良かったと思ってます・・・
  今、あなたのいないこの教室で
   春の風に乗せてあなたを見送ります

掃除当番、あなたとやれて
 本当に良かったと思ってます・・・
  またあの日に戻って掃除当番するなら
   雑巾しぼる手を止めてそっとあなたの手を掴もうと思ってます・・・

   幽霊


夜、幽霊を見たんだ・・・
 そいつは離れて僕を見つめて
  何かを呟いていたっけ・・・


夜、幽霊を見たんだ・・・
 そいつの姿は僕にそっくりで
  まるで生きているみたいだった・・・


夜、幽霊を見たんだ・・
 そいつは遠くから僕を離れて見て
  「あれ、幽霊じゃないか?」って呟いてたんだ・・・


   人、離れて


空、雨が降って
心、夜に近く

天、高くまだ駆ける
あの、馬の名を未だ知らぬ

人、夜の底を気流のように
這う、それが「作業」と曰って

月、未だ雷を恐れず
人、涙を拭いて離れる

    空き地を探して


光の中を 言葉の中を

誰が駆けて行くものか・・・

この世はとうに滅びてしまったのだ

あの日 あの月 幻の中で

誰もが傍観者をしている夜

俺の魂が光って唸ったとて 人はそれを笑い

潰すことにもはや躊躇しないだろう

そして「これが真理だ」と言って己の勝鬨を上げるのだ・・・

さて、俺は自己の寂しく辛い道に戻ろうか・・・

俺自身が死ねる空き地を見つけるまで

   はしゃいで


「希望を持て」と言っている人が

希望を持っている様をあたしは見たことがありません

希望を持っている人は粛々と自分の仕事をするものです

ですからあの人達は希望を持っていないのでしょう

ですからあんなにはしゃいでいるのでしょう


   踏まれた花


「花を踏み付けないで下さい!」

と詩人は言った

インタビュアーは花を踏みにじりながら聞く

「あなたはどうして詩を書いたのですか?

あなたはどうして詩人になったのですか?」

「花を踏まないで下さい!

花を踏み付けないで下さい! それが

詩人にとって唯一の糧なのです!」

と詩人は怒鳴るがインタビュアーは一歩も動かず

「あなたはどうして詩を書いたのですか?

あなたはどうして詩人になったのですか?」

詩人はインタビュアーを突き飛ばし

「これが答えです」と言って踏まれた花をそっといたわった

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    始まり


山の上に雲が

道の先に雲がかかっている

僕はそれを追い求めて走ってみる 全力で!

みんなに顰蹙を買わないように ひとりで!

そこで誰もいない空き地まで来て僕は思うのだ

あの雲の中にラピュタのように孤島があって 生物達が住んでいる

それは僕らの全然見たことのない鳥類や爬虫類達なのだ

・・・気付くと僕は涙で頬を濡らして目覚めている

外はほのかに夜明けを始めている


    5、4、3、2、1・・・


僕は世界の支配者だ

・・・また中二病だよ

ほら、僕が動くと世界が回る ぐるん

ぐるん、ぐるん、ぐるん・・・

・・・それはお前が回ってるだけだよ、馬鹿だな・・・

だけど僕が回ると世界が回る ほら

ぐるん ほら ぐるん ほら ほら ほら・・・

君も回ってごらん?楽しいよ・・

・・・馬鹿だなあ・・・

ほら、ぐるん、ぐるん、ぐるん・・・


その時「世界」は静かに核融合を始め

惑星爆発のカウントダウン中・・・

5、4、3、2、1・・・・・

   風にたなびく


あの戸に眠る鹿を見て

君のどんな瞳孔が開いたのだね?

言ってみたまえ、僕の前で

心を開いて さあ、早く!

・・・空はうす曇り 神は風を待っている

光は輪の中を通過し直線を越え無限の彼方へ

言葉は揺らぐゆりかごのように・・・それでも俺は黙っていた

人々は「沈黙」がキライだ・・・それでも俺はゆらいで、ゆらいで・・・

こうして風にたなびくことをよしとしていた


    寝返り


夜の声の中で

俺が帳を開ける

・・・人々はもう眠っている

もう死んだ者達を想って

神様が風を広げる

「もう誰もいないのだ!」

「もう誰もいなくなったのだ!」

夜の砂漠の旅人の呟きが

今、東京の電波のステレオを通して聴こえ

俺は呻き声を一つあげて寝返りを打った


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