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物と精神

詩・小説・批評・哲学など テーマは「世界と自分のあり方」全体です

 悲しい表情

 落ち込んでくださいな、どこまでも

 落ち込んでいる君を見ると何故か嬉しくなる

 そう或る現代の詩人は書きました

 今、僕の周りの人達はみんな楽しそうだ

 僕もやっぱり外では楽しそうにしているのかもしれない

 しかし実際はわからないのです

 悲しんでいる時どんな表情をしているのか

 僕にはよくわからないのです

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それぞれの宇宙  (電車の中で思ったこと)

 皆、それぞれの宇宙を持っている

 携帯電話、iPod、文庫本、ノートパソコン、携帯ゲーム機、
 
 それらの中に自らの宇宙を秘めている

 僕もまたその中に一つの宇宙を持っている

 僕にとってこんなに価値のあるものが他人には何の価値もない

 そういうそれぞれの宇宙をそれぞれが持っている

 僕はおずおずと口を開け聞いてみる

 「あのー、何を聴いているんですか?」

 僕の答え

 死んでもいず 生きてもいず

 名前もなく 言葉もなく

 性もなく 顔もなく

 何にもない

 そんなものな~んだ? 答え、僕
 
 僕です。

飼育

 僕は人間じゃないから

 君に「好き」って言えない

 だって蛙が告白したら変だろ?

 烏がコクってきたら変じゃん?

 だから僕は「好き」って言えない

 人間に飼われて死ぬのを待ってる

アインシュタインvsボーア

 ボーアとアインシュタインの討論について僕は(科学的点についてはわからないが)こんなふうに感じた。
 アインシュタインは様々の仮説を持ち出してボーアに「お前はこんな点が間違っている!」とつきつける。
 だがボーアはその問題を仔細に検討した挙句、アインシュタインにこう言う。

「アインシュタインさん、あなたは私の量子論がおかしいと言っておられる。そのために私の量子論がおかしいと思えるような仮説を持ち出す。しかし私の量子論はあなたがおかしいとかおかしくないとかいった基準そのものを破壊してしまったので、あなたが私にいくらおかしいと言っても、実はおかしいとかおかしくないとか言うことを判断していたあるものーーつまりはカント的なものですねーーこれを破壊してしまったのですよ」
「何だと!だとすると1+1=2じゃないと言うのか!」
「そうです」

もちろん上記の会話はでたらめです。

事件

 誰も犯人がいなくて

 誰も被害者がいなくて

 何も壊されていなくて

 誰も警察を呼ばず

 誰も捜査をせず

 誰も知らないそんな事件が

 都市の中心部、未明に起こった

動物園の日曜日

 檻の中の動物達は

 長年ずっと思っている

「もしこの檻の中に誰か入ってきたら喰い殺そう

 もし作業員が少しでもスキを見せたら殺してやろう」

 そんな風にして今日も復讐を誓っている

 今日も日曜日は穏やかです

 友人達がみんな騒いでいる中、彼はひとり目を細めて窓の外を眺めていた。
 「どうしたんだい?」
 友人の一人が聞いた。
 「あれが見えないのかい?」
 彼は窓の外を指さした。
 友人は身を乗り出して窓の外を見た。そこには月が光輝いていた。
 「月じゃないか」
 「うん、そうだよ」
 友人は会話に戻っていった。彼はただひとりーー「月」を見ていた。

パーフェクトな彼女

 僕の彼女はパーフェクトです。何から何まで完全にパーフェクトな女性です。
 でもある日、彼女が作ってくれた肉じゃがを試しに「不味い」と言ったら彼女はいなくなってしまいました。

先生の夢

 教室で、夜先生が泣いていた。
 「シクシク」
 「どうしたんですか?」と僕。
 「あのね、○○君、(○○というのが僕の名前だ)「明日」がないのよ。」
 「明日?なんですか?それ?」
 「明日は明日よ。だってずーーーと今日じゃない。明日なんて訪れたことないのよ」
 「でもあるんじゃないのですか?ほら」
 僕はカレンダーを指さした。
 「あれは違うの。あれは嘘」
 「じゃあ何だって言うんですか!」
 僕は激昂した。
 「明日がないの・・明日がないの・・・明日が・・・」
 そう言って先生は幽霊のように消えていった。いや、先生は幽霊だったのだ。


 という夢を見たという話を先生に話したら「変ねえ」と笑っていた。

人生

 僕は人生を破壊した

 破壊された人生が僕の人生だ

 人からどう見えるのか知らないが

 それは小さく縮こまって光っている

 これが僕の人生だ

第1008回「どんな花火が好きですか?」

こんにちは!トラックバックテーマ担当の水谷です!今日のテーマは「どんな花火が好きですか?」です。暑い日が続き、もう夏真っ盛りですね!夏と言えば、花火ですね・・・。みなさんは、どんな花火が好きですか?水谷は、線香花火が好きです。打ち上げ花火などの派手な花火もいいですが線香花火のように、しみじみと楽しむ花火が好きです。花火で遊ぶ場合は、かならず水の入ったバケツを用意して安全な場所で遊んでくださいね!み...
FC2 トラックバックテーマ:「どんな花火が好きですか?」



 僕が好きな花火は小学生の頃、公園でみんなでやった花火です。僕は花火でよく輪を描いていました。光の残像が円になって綺麗でした。今そういったことをしみじみと思い出し、僕はどこへ行くのか・・・さっぱりわかりません。

骨を蹴って

 僕は僕の骨を蹴り飛ばす

 それはどこまでも転がって行って坂下まで落ちて行き

 僕を見上げる
 
 だが僕は無視してその横を通り過ぎる

 昔、自分の骨を衆目に突き出してみせた詩人がいた

 「あんなのバカだ」と僕は呟きながら歩いていく

 自分の骨を蹴り飛ばしつつ

僕は歌う

 僕は僕の言葉で歌う

 僕の拙い言葉で

 僕の言葉は僕自身のものだ それがどんなに下らなくても

 君が僕を殺しても 僕の言葉はやっぱり僕のものだ

  
 僕がイカレてしまっても

 気が狂っても(同じことだ)

 僕は僕の歌を歌う

 全世界が(僕を含めた)「違う」と言っても

 僕は僕の歌を歌う

 
 口をふさがれても僕は歌う

 息を止められても僕は歌う

クソッタレが!

 僕はの子が渋谷かどっかでひとりで喚き叫んでいる(本人は路上ライブと言っている)映像を見ると胸が苦しくなってくる。僕はどちらかというと彼の前を苦い顔をして過ぎ去っていく人間だ。「馬鹿なやつだな」と心のなかでつぶやいて。
 だけどの子は知っている。僕がそう思っていることを。知ってて、馬鹿にされていることを知ってて、しかもあんなに叫んでるんだ。
 それはなぜ叫ぶかというと、壁を破るためだと思う。の子はこのままみんな見知らぬ振りでクールを装いつつ生きていたってどこにも行けないことを知っているのだ、と思う。それでーーそれでーーあんなに叫んでいるんだと思うよ。
 
 だからあの天才に思想があるとすれば、それはつまりーー僕らがクールな顔して、いつまでも自分の身を守っていたって仕方ない、というより、そんなものは破壊してやる!僕が!ということなのだ、と・・・思いますね、僕は、ええ・・・。

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