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物と精神

詩・小説・批評・哲学など テーマは「世界と自分のあり方」全体です

    彼女の自殺

あの子が今日目覚めるのは

コーヒーを飲むためなんだ

明日になったら目覚めないかもしれない

それでもいいや、とそう思って彼女はコーヒーを飲んだ

彼女は学校に行くといじめられる

彼女があんまり純真無垢なので

皆はそれが可愛いのだ

さて、今日彼女は決心を固めて

帰りにホームセンターへ寄ってロープを買う

だけどそこの店員がイケメンでちょっと優しかったので

彼女は躊躇するがそれでもロープを買う

そして家の納屋で首を吊って夜を過ごす

それでも夜は明けない

朝が来ると全く違う人々がやって来て

彼女の自殺を覆い隠してしまうから

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   髪を下ろした彼女


髪を下ろした彼女を見たい

そんな理由で生きたっていいだろ?

君らはいつも大層なことを言うけれど

どれ一つ達成したためしはない

他人を破壊して溜飲下げてるだけ

髪を下ろした彼女を見たい

そんな理由で生きたっていいだろ?

君らの大層な理由はよくわからないが

僕は彼女のことが好きなんだ

未来は分からない、という事は分かるような未来など大した事ない、という事だ。

人間はいつも未知のものに向かって投企する。

マルクスは観察から得られた一般原理を力として、観察する対象に適用した。その総代な実験がロシア革命からスターリンに至る道だ。

ただ抵抗するという意味において抵抗が必要な場合がある。神聖かまってちゃんの「ロックンロールは鳴り止まないっ」を見よ。ここにはもはや全ての意味が剥ぎ取られている。ここにはもはや抵抗の意志しか示されていない。だがそりによってーーー抵抗する意志を示すことだけが唯一の抵抗であることを示すことによってーーー我々は我々の自由を自覚し、歩み始めることができるようになる。


正しい物事というのは、それが「正しい」という理由によって間違っていると言って良い。我々は今を生きているのであって、過去を生きているのではないから。

   起床


天使が翼を広げて

お前の戸を叩いている・・・

お前は眠っている


心を解放せよ

制限を突破し 人々の境を越えて

お前自身となれ


お前は一体何を怖れているのか?

それは"お前"自身に他ならないだろう・・・

なら、何も怖れることはない

お前はやがて死ぬのだ

無上の喜びを持って


確定された死を越えろ

そうすればお前は"自由"だ・・・


天使がお前の戸を叩いて・・・

お前はようやく起き上がる


   神々の羽


翼を持って

僕は飛んだ

神々は笑っていた

彼らには羽がないのだ

        さよなら、僕の魂


さよなら、僕の魂

お前はよく歌った

お前はよく歌ったよ

さよなら、僕の魂

お前は人々にいじめられ

傷付けられ強くなった

それでもやっぱり耐えられなかったんだね

この世の暴風雨に

さよなら、僕の魂

今、お前はゆっくりと休んで

やがては来る天上を目指せ


さよなら、僕の魂

   慰め

一人の人間が命をかけた行為を

傍で皆が笑っていた

そこで僕も皆に合わせて笑っておいた

ハハハ、と

やがてその人はゆっくりと歩き出して

僕らを置き去りにして行ってしまう

僕らは後方で大爆笑して

自分達を慰めていた

   あるがままに


君は水晶のような瞳をしている

いいや、どんな比喩だって無駄だ

君は氷の結晶より美しい瞳をしている

いいや、どんな比喩だって無駄だ

君は鹿の目より純粋に物事を見つめている

いいや、どんな比喩だって無駄だ

君はあるがままにそこにいるのに

僕の言葉は全く追いつかない

君が冷たい僕の手を握った時

僕の心の花が初めて咲いた

・・・いいや、どんな比喩だって無駄だ

君はあるがままに僕を温めた

     行為


光の中に君がいて

闇の中の僕を温めた

僕の心は凍っていた

それを君が温め溶かしたんだ

人々は彼方で笑っていた

人々は彼方で爆笑していた

それでも君はその行為を止めなかった


   きっかけ


一人の人間が力強く生きたという事だけで

万人を救うに足る

何故なら万人もまた

「自分もそうできるかもしれない」と考えるから

一人の人間が力強く生きたという事だけで

万人を救うに足る

君がそう望んだという事が

道が開ける最初のきっかけだ


   山へ帰れ


お前の死体は臭う

お前自身よりずっと

お前は自分の死体が

かいがいしく皆に祈られることを想像していたが

今や皆はお前の臭気に呆れ果て

皆、鼻をつまんで逃げ出したのだ

それがお前の「死」の全てだ

だからそれがお前の「生」の全てでもある

お前は遺骸のまま 誰にも何とも思われぬままに

山へ帰れ


   持ち上げてやれ


人々は自分の苦労が全てであると思って

それに加担せぬ者は許せぬらしい

人が全重量をかけても持ちあげられぬものを

君が一人でひょいと指一本で持ち上げれば

人はただちに君の指を切り落とすための斧を持ってくる

それが人々のやり方だ だから君は無理にも

苦しそうな顔をして石が持ち上げられないフリをすることになる

君はいつか人々を持ち上げてやれ

    「諦めちゃいけない」


挫けちゃいけない 諦めちゃいけないと

人は君に言う

挫けられる 諦められると

自分達の所得が減ると彼らは思っているんだね

だからこそ君は諦めちゃいけない

人々の「諦めちゃいけない」という言葉に立ち向かうために

そのために君は諦めちゃいけない


      笑って、僕は


君が辛いから

僕は笑っているさ

下らない奴は確かにいて

そいつは自分の重荷をこちらに放り出してくる

そんな奴らに囲まれて君は耐えている

だから僕はここで笑っている


    人生の二歩目


人生の二歩目は誰も知らない

一歩目は親に手を引かれ

社会に手を引かれとにかくスタートラインまでやってくるが

人生の二歩目は誰も知らない

その先を歩くのは君自身であり

君の足より他にはない

人々も知らない

君も知らない

ただ君の「足」だけが答えてくれる


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